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心を落ち着ける「静寂の精油」ともいわれているベチバー。
スモーキーさに少し甘さが加わった重厚で独特な香りともいわれています。
インドのタミール語で「掘り起こした根」を意味するベチバーは、インドなどの熱帯地域に生息する多年草で、草丈は2mほど。
ススキとよく似た細長い葉とスポンジ状の根をもち、根茎から精油がとれます。
インドでは何世紀も前からアーユルヴェーダの薬草として使い継がれてきたハーブです。
防虫効果もあることから、すだれやマットにベチバーの根が織り込まれ、水をかけて香りを漂わせることで日中の暑さを防ぎ、虫除けとしても利用されてきました。
またお釈迦様の薬箱に入っているハーブと経典に記されており、古くからお浄めやお祓いなどに使われてきた歴史もあるそう。
ベチバーの主な芳香成分は、ベチベロール・ベチボン・ベチベロンで、落ち着かない心を沈静化する効果があると言われています。
ベチバーが「静寂の精油」といわれるのは、これらの成分によるものです。
オリエンタルで大地を感じさせる香りは、ストレスを和らげ緊張をほぐして深くリラックスさせる作用、情緒不安・神経症・不眠症の改善にも役立ちます。免疫力を高める作用もあるので、免疫機能が低下していると感じるときに芳香浴をして頂くのがおススメです。
深く、土のような個性的な香りが持ち味のベチバー。
インセンス素材としては欠かせない精油のひとつですが、少し癖があると感じる場合は、他の精油とブレンドすると主張しすぎず、深み・重厚感・落ち着きといった要素をプラスしてくれます。
フローラル系のラベンダーやイランイラン、フランキンセンスやパチョリなどのオリエンタル系と合わせると良いでしょう。
またベチバーは、時間の経過に伴って、香りが熟成されていくという珍しい性質があります。しばらく寝かせておくと馴染みやすい香りになっていく可能性があります。
使用上の注意点は、イネ科の植物なのでイネにアレルギーのある方はご注意ください。また香りが強いので入れ過ぎに気を付けてください。
妊娠中・授乳中の方・小さなお子さまへの使用は避けましょう。
ベチバーの精油は粘度が高く、瓶を逆さにしても一滴ずつ落としにくいです。
瓶を振るなどすると精油が飛び散ってしまうので、瓶を逆さにして一滴が落ちるまでゆっくり待って使用しましょう。